投稿日時:2015/11/7
埼玉東部消防組合議会視察研修会
平成27年11月5日(木)~6日(金)
埼玉東部消防組合議会視察研修会に出席致しました。初日の視察先は、10月31日(土)開通致したばかりの圏央道を利用しまして、神奈川県小田原市前川、小田原市消防本部です。
研修項目は、小田原市消防本部について、小田原市消防本部管内における東海道新幹線放火事件の災害活動支援車等についてであります。主に研修を受けましたのは、前例のない東海道新幹線列車火災における消防活動の状況について説明を受け、その内容は次のとおりでした。
1 被害概要
(1)出火日時:27年6月30日(火)午前11時30分頃
(2)発災地:小田原市上町 JR東海道新幹線下り線のぞみ225号内
(3)焼損物件:のぞみ225号1号車の車両前半分の内装焼損及び車両半
部分の汚損
(4)死者2名、負傷者25名(重症1名、中等症4、軽症20名)
(5)搬送先: ①小田原市立病院、②東海大学伊勢原病院計26名
2 出動部隊数 合計26隊81名
(1)火災現場
ポンプ車、救急車、救助工作車、はしご車、指揮車,司令車、調査車、広報車,
小計19隊57名
(2)その他の場所
中井中央公園と小田原駅に、ポンプ車、救急車、支援車配備、7隊24名
3 消防本部の体制
警防計画課等36名
4 他機関の体制
JR東海、小田原警察署、小田原市防災対策課、東海大救命センタ-計約191名
以上、新幹線列車火災の状況より見えるものは、このような災害をよく小田原消防本部がやり遂げたと感服すると同時に、ある日、ある時、突然、計り知れない災害が発生致しますと、到底今迄の一自治体では対処しきれないということです。つまり、今後は一層広域行政・広域消防は不可欠であると感じました。埼玉東部消防組合の存立はますます重要性をましてまいるものと確信致しました。
二日目は、私は以前にも訪問しております埼玉県防災航空センタ-において、埼玉県防災航空隊の活動状況を拝聴致しました。身近な出来事としまして、茨城県常総市等の鬼怒川決壊では、災害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げるとともに、埼玉県防災航空隊の隊員が、被害にあい危険にさらされた方々数十名名を救出してくれたとのこと、危険をおかしての任務・行動に深甚なる敬意を表します。(ヘリコプタ-・あらかわの副隊長は、以前白岡町消防署の職員の方です)