投稿日時:2019/9/8
見沼代用水が「世界かんがい施設遺産」に選ばれる
歴史的な価値のある農業用水利施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に、埼玉県で初めて見沼代用水が登録されました。
私は、見沼代用水土地改良区の理事を務めておりますが、見沼代用水を多くの皆様に知って頂ける機会が増えたことを大変うれしく思っております。見沼代用水は、利根川から取水し県東部から南部までの埼玉県17市町の水田地帯を流れる関東平野最大の農業用水です。
江戸幕府八代将軍徳川吉宗が、水害防止と米の収穫向上のために、後の勘定吟味役になる治水家の井沢弥惣兵衛為永に命じて建設させました。見沼代用水を象徴する重要構造物の一つである白岡市の「柴山伏越」は、高い技術により立体的に元荒川と見沼代用水を交差させています。
先人たちの努力により約300年間にわたって今日まで保たれてきた歴史や当時としては先進的な設備が評価されての登録となりました。今後も、見沼代用水が埼玉県の農業の発展に資するよう、尽力してまいります。