投稿日時:2016/3/16
白岡市立篠津中学校卒業証書授与式 祝辞
本日は、市内全ての中学校の卒業式となりました。私は、第69回篠津中学校卒業式にまいりました。平成27年度の卒業生は144名であり、今迄の卒業生全体では11,302名という大変多くの卒業生がおるということです。卒業される皆さんに主に次の祝辞を行いました。
本日、晴れて篠津中学校を卒業される皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。また、ご列席の保護者の皆様方に心からお祝いを申し上げます。
たくましく成長されたお子様の晴れの姿にお喜びもひとしおのことと存じます。今日までの三年間、生徒達の教育に全力で取り組んでこられた栗原校長先生をはじめ諸先生方にも深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
さて、卒業生の皆さんの胸中には、篠津中学校でのいろいろな思い出がよみがえっていることと思います。毎日の学習や生活の中での新たな発見、生徒会活動や運動会、部活動などで発揮した頑張り、そしてこの三年間をともに過ごした友達や先生方との多くの出来事が思い出され、さぞ感慨深いことと思います。
この大切な思い出は、皆さんのこれからの人生にとって、何ものにも代えがたい宝物になると思います。明日から皆さんは、自ら志し自ら選択した進路に向かって、希望と自信と一抹の不安をもって進んでいくことになりますが、皆さんには、何者にも勝る若さがあります。みずみずしく、多感なこの青年期に、豊かな人間性をはぐくみ、他者への思いやりやいたわりの心を忘れず、将来の成功を信じて、さらなる努力と精進を重ねることが、前進する第一歩と思います。
しかし、皆さんの進む道は、必ずしも平穏無事であるとは限りません。 皆さんの先輩に、宇宙航空研究開発機構の女性研究者の廣瀬史子さんがいらっしゃいます。金星探査機「あかつき」は、約5年前の2010年に金星を周回する軌道へ投入されたものの、メインエンジンが故障し失敗に終わりました。篠津中学校出身の廣瀬さんは、再挑戦のための投入軌道を、2年半の間数万通りに及ぶ執念の計算から導き出し、金星周回軌道再投入を成功に導きました。
皆さんも、苦しい時こそ決してくじけることのないよう意思を強く持ち、自分をしっかり見つめ、支えてくれる家族や友がいることを忘れず、道を切り開いて行かれることを望みます。どんな時も夢と希望を持ち、そして自分は篠津中学校の卒業生です、との誇りを持ってこれからの人生を歩んで頂きたいと思います。
私共も、今後とも市民の皆様に、白岡市に住んでよかった、これからも住み続けたいと誇りに思って頂けるようなまちづくりに全力で取り組んでまいります。是非、皆さんも若い斬新な発想とアイディアで、新しいまちづくりにご協力をお願い致します。大きな夢と希望をいだいて船出される卒業生の皆さんの航路が順風満帆で幸多からんことを祈念申し上げますとともに、ご列席の皆様方のご健康とご多幸、さらには篠津中学校の限りないご発展をお祈り申し上げます。皆さん卒業おめでとうございます。