投稿日時:2017/8/18
お施餓鬼
平成29年8月17日(木)
本日は、お施餓鬼を執り行いました。お施餓鬼は、その字の表すとおり「餓鬼に施すため」の法要という意味を持っています。餓鬼とは、物惜しみや嫉妬などの行いの報いとして、飲むこと、食べることが自由にならない、飢えに苦しむ世界に堕ちてしまった衆生(人々)のことです。たえず苦しみにあえぐ餓鬼たちに食べ物や飲み物を施し、それらの苦しみから離れ浄土に往生することを祈ってお念仏の功徳をたむける、それがお施餓鬼の趣旨です。そしてこの善行による功徳を、ご先祖さまや今は亡き大切なあの方へと振り向けることも、大きな眼目といえるでしょう。先立たれた方々へのご供養はもちろんのことですが、私たちの心のなかにともに与え合い、支え合う布施の精神を確かめる機会としたいものです。
この度の、忠恩寺のお施餓鬼の内容でありますが、午後2時から新装なりました忠恩寺本堂で執り行いました。檀家皆様も早々に来て下さいました。お塔婆は341本、住職様、上人様6名、援助者2名の方々によりお施餓鬼が執り行われました、午後4時前無事終了致しました。今日を迎えるまでご労苦されました、檀家・世話人・委員・総代皆様には感謝申し上げる次第であります。私から、施餓鬼の開始にあたりまして、檀家、世話人、委員、総代を代表しまして一言御挨拶を申し上げました。
本日は、忠恩寺恒例の施餓鬼を執り行いましたところ、檀家皆様には残暑厳しい折、多数の皆様のご参加を下さり厚くお礼申し上げます。また、今井住職さまの基に繰り広げられますお施餓鬼に、多数の近隣上人様には公務ご多忙中にもかかわらずご臨席を賜り華を添えて頂きご教導賜りますこと有難く厚くお礼申し上げる次第でございます。
この本堂に立って見ますと、改めまして新本堂の重みをかみしめ完成致しましたことが感激深いものがございます。檀家皆様の長年の悲願でありました本当建設の機運が熟しましたのが平成24年10月ですので、それからは忠恩寺本堂建設検討委員会を立ち上げ、平成27年4月地鎮祭、平成28年10月工事完了し、平成29年4月29日落慶法要と短期間によりまして本堂が完成致しました。このことは、檀家皆様が心のよりどころとしております新本堂を如何に待ち望んでいたからこそ完成致したものと存ずる次第であります。
今年も全国各地におきまして、災害、水害、集中豪雨が発生致しまして甚大な被害が発生し多くの方々が尊い命を失っておりますのは誠にお気の毒であり、心からご冥福をお祈り致す次第であります。ここ白岡市周辺は、神社仏閣が多数存立しておりますが、そこに携わる多くの皆様、忠恩寺で申し上げますなら檀家、世話人、委員、総代、住職など多くの皆様の並々ならぬご精進とご尽力によりお蔭をもちまして、この地域の人々が、大きな災害もなく大変平穏な時を過ごしておられるものと思っております。このことは何と言っても、地域のつながりやふれあいがあるからこそ、成し得るものであると思っております。今後ともまちの発展のため、地域の繁栄のために、人と人とのつながりを大切にしたいと考えております。
さて、本年は新本堂が完成しまして、1年目であります。
お盆に致しましても、お施餓鬼に致しましても、忠恩寺本堂にとりましては、1年目のスタ-トの記念する年となりました。私達は、歴代住職に礼を盡し、先人に感謝し、住職・上人の教えを賜り、そして心を新たにしまして、新本堂を中心とした忠恩寺の護持運営に努め、忠恩寺の由緒ある歴史を後世に引き継ぐことが責務と考えているところでございます。今後とも、檀家の皆様をはじめ関係皆様方の引き続きのご理解ご協力を下さいますようお願い申し上げます。本日のお施餓鬼が滞りなく終了致しますことをお願い申し上げますと共に檀家皆様、そしてここにおられます皆様のご健勝とご活躍をご祈念申し上げましてご挨拶と致します。