投稿日時:2012/7/26
千駄野稲荷神社と地蔵尊灯籠祭りに参加
千駄野は、日川(にっかわ)の旧流路に位置する農業地帯であったが、白岡駅に近いことや区画整理の進展もあり近年ベットタウン化が進行し、急激に人口が増加しています。
千駄野の地名は、「江戸時代に村が開発されたとき(正保年間~寛文年間・1644~73)に、稲作の耕作地(水田)はなく、岩槻城には茅を千駄納めた」ことに由来するという。
千駄野は、北部を上(カミ)、南部を下(シモ)と大きく分かれる。上(カミ)では稲荷神社、下(シモ)では八幡神社(高速道の反対側で総合運動公園駐車場付近)を祀っている。
《稲荷神社》
上(カミ)の鎮守である稲荷神社は、日川の流水量が減少して耕作が可能になっていく中で、耕地の安泰を願い「稲荷社」を勧請して祀ったものと考えられる。稲荷神は農耕の神様として信仰され、豊作祈願や村内安全を祈願する。
祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)で昭和48年に道路拡幅により、現在の拝殿が建立された。稲荷神社の祭礼としては、2月に初午(はつうま)祭りが行われている。
稲荷神社の南東隅には、かっては徳性寺がありここに「地蔵尊」が祀られていた。特性寺が廃寺になり、稲荷神社境内に祀られる様になった。この地蔵尊は、昔から「子育て地蔵」として近隣などからも信仰の厚い地蔵様である。
7月24日には、境内に多くの灯籠が灯される「灯籠祭り」が行われ、大勢の参拝者が訪れた。この地蔵様は、子育て地蔵として「子宝をさずかるように」と多くの人たちが祈願に来る。子供をさずかると、お礼の鈴緒に紅白のさらしが奉納される。かっては、たくさんのさらしが奉納されていたとのことです。