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投稿日時:2018/2/5

市民と市長との対話集会

1742-%e5%b8%82%e6%b0%91%e3%81%a8%e5%b8%82%e9%95%b7%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%af%be%e8%a9%b1%e9%9b%86%e4%bc%9a平成30年2月3日(土)節分

 本日は、「白岡街づくり勉強会」の皆様方と対話集会を実施致しました。本日のテ-マは、「都市計画及び農業政策」についてでありましたので、私の考えを申し上げました。始めに、都市計画についてでございま1742-2-%e5%b8%82%e6%b0%91%e3%81%a8%e5%b8%82%e9%95%b7%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%af%be%e8%a9%b1%e9%9b%86%e4%bc%9aす。昨年度策定した第5次総合振興計画後期基本計画では、本市の抱える重要な課題に対して重点的に取り組むため、3つのプロジェクトを掲げました。そのうち2つのプロジェクトが今日のテ-マになりました。その1が、「まちのにぎわい創出プロジェクト」として白岡中学校周辺区域における都市的土地利用を推進し、人や物が集まる都市機能を集中させることです。その2が「地域活性化プロジェクト」として、人口減少や高齢化が顕著に現れている地域の活性化を図ることです。

 白岡市の特徴として、駅からわずか300mの場所から広がる白岡中学校周辺区域が農地として残っています。白岡駅に近く、また幹線道路へのアクセスなど優れた交通利便性を有しています。一方で埼玉県では、人口減少・超高齢社会の到来を踏まえ、日常生活に必要な利便施設が適切に配置・集積された「歩いて暮らせるまち」の実現を目指すため、市街地の拡散を抑制する方針を示しています。一見しますと、白岡中学校周辺区域に大規模集客施設を立地するために市街化編入することは、市街地の無秩序な拡散のように映るかもしれませんが、当市の場合は駅周辺に人・物を集積させることで、賑わい拠点を市の中心部に立地させることで、市民が暮らしやすいコンパクトなまちづくりを目指しています。

 他方、駅や中心市街地から離れた地域に目を向けますと、人口減少や高齢化が顕著に現れている地域もあり、将来活力ある地域社会の維持が困難となることが懸念されています。このため、拠点を結ぶ交通連携軸を形成することで生活利便性の向上を図り、定住人口を確保し地域の活性化や市内外からの交流人口の増加を目指してまいります。さらに、交通連携軸の形成と併せて人口減少や高齢化が顕著に表われている地域には、生活に必要な一定規模の商業施設等の誘致も必要であると考えております。地域の定住促進に向けた小さな拠点づくりを進め、集落の維持と活性化を図ってまいりたいと考えています。

 次に、「高齢化や人口減少が進む中、コンパクトシティ等を勘案する時期ではないか、また、当市は人口増減が同時進行しているが今後どう取り組むのか」ということにつきまして、私の考えを申し上げます。白岡市は、首都圏40km圏内にあり2つのJRの駅を有していることから、もともとベッドタウンとしての魅力が高く加えて公共施行による区画整理事業等により住環境の整備を進めてきたことにより、現在でもわずかではありますが人口が増えております。一方で、中心市街地から離れた地域では人口減少が進んでおり、地域の定住を促進するような小さな拠点作りや中心市街地との交通ネットワ-クが必要とされています。人口減少社会を迎えコンパクトシティの必要性が注目されておりますが、白岡市のコンパクトシティは中心市街地の活性化というだけではなく、いかに市民が暮らしやすい街をつくるかということだと考えています。

 このため、既存の市街地に集積させることが難しい医療、福祉施設や商業施設などの生活利便施設を市の中心に新たに集約させ、それらと連携した交通ネットワ-クを形成することで、コンパクト+ネットワ-クにより、中心市街地から離れた地域の利便性も確保しつつ、市全体の利便性の向上を目指しております。

人口増減の同時進行という課題につきましては、市全体の利便性の向上により、人口の流出を防ぎ、若年層や子育て世代を呼び込むことで対応してまいりたいと考えております。

 これまで申し上げた施策を実現するための道筋について私の考えを申し上げます。人口減少を迎えた現在では、様々な分野において拡大社会の論理が合わなくなっており、既成概念にとらわれない考え方や取り組みが求められております。

そのため、第5次総振後記基本計画の実現に向け、自治体の特性を踏まえつつ市民目線を取り入れ、市民協働によるまちづくりを進めていくことが大切だと考えております。

 続きまして農業政策でございます。日本農業は、新たなTPP農業分野の今後の動きや減反政策終了後のコメの需給バランスの問題など混沌としている状況にあります。白岡市でも農業従事者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加など様々であり、また当市は首都圏近郊のため、就業機会に恵まれ兼業農家や自給的農家が多数を占めております。このような状況の中、白岡市の農家と農地をどのように守り農業振興を図っていくか、これは私に課せられた責務であると考えておるところでございます。農業を競争力のある産業にするためには、規模の拡大が必要でございますが、それだけでは当市の農業が抱える問題が解決するかというと、なかなか難しい面もあろうかと存じます。

 私としましては、第5次総振後期基本計画を基に、農業担い手の掘り起こしや農地の持つ多面的な機能を発揮させ、さらには農地の集約集積を進めあわせて首都圏近郊の地の利を生かし、持続可能な農業の実現に取り組んで参りたいと考えておるところでございます。現在の施策の具体的な内容は、担当からの説明となりましたが、少し申し上げますと白岡市の農作物といえば、皆様一番先に思いつくのが梨だと思います。ご存知のとおり白岡の梨は県内で毎年トップクラスの収穫量を誇っております。梨は、毎年4月に真っ白い花が咲き受粉作業を行ない、7月末から収穫が始まります。みずみずしい幸水から秋の新興等まで色々楽しめる事ができ、市で最も活気のある時期でもあります。そんな梨も、昭和40年から50年代に全盛期を迎え、それ以降、梨農家及び面積は減少傾向にあり、現在梨農家は77軒、面積は約50haになっております。

 白岡市の農家全体をみましても昭和40年代頃は1,500軒程ございましたが、今では約半分の700軒程にまで減ってしまいました。このような厳しい状況でありますが、市では主に梨をはじめ米やトマトを主要農作物として、多くの農家の皆様が作付けをしておるところでございます。各農家の皆様におかれましては、市農業の振興に大きく貢献して頂き感謝を申し上げるしだいでございます。お陰様で、昨年NHKやテレビ埼玉の番組で白岡の梨やお米を紹介して頂き、白岡の農作物を広めることができ大変嬉しく思っておるところでございます。また、ふるさと納税の返礼品としても多くの農作物を取り扱っておりますことから、その宣伝効果はさらに上がったものと思われます。今年も、テレビ局の方々が必ず来て頂けると確信しております。引き続き私といたしましては市農業の発展のために、様々なツ-ルを使って市農作物の情報発信等に努めて参る所存でございます。

 また、最近では市内全体を見渡しますと、ネギ栽培を行う農業法人が市内に参入し大規模に事業展開を行っております。このような動きは、今後の市の農業施策を考えていく上で重要な位置づけになっていくものであると思っております。このように、農業の情勢も時代と共に経営形態等が変化してきております。私といたしましても、様々な情勢等に順応したそして市の特色に合致した独自の施策等を打ち出せればと思っております。そのためには、皆様からのいろいろな意見や提案等の声が必要になります。そういった声は施策を展開する上で大きな財産であり宝であります。以上、私からの都市計画と農業政策の考えを述べさせて頂きました。皆様方には市政運営に対しまして、今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


この記事は 2018.2.5 に ブログ カテゴリに公開されました。 RSS 2.0 フィードで購読することができます。

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