平成24年1月20日
1 久喜地区厚生保護女性会賀詞交換会
久喜地区厚生保護女性会(旧久喜市・菖蒲町・白岡町)賀詞交換会にお招き頂きました。日頃厚生保護女性会の市川会長はじめ会員皆様方には、愛の募金活動やミニ集会並びに厚生保護施設の慰問など多方面にわたり活動され、犯罪予防と厚生保護に貢献されている事に深く敬意を表するものであります。
昨今、急速に進む少子高齢化、国際化などを背景に犯罪の多様化と犯行手口の巧妙化が進んでおり、さらには犯罪が低年齢化にあります。加えて、近年、子どもの虐待など心を痛める事件も多く、今後の社会を担う子ども達を取り巻く状況も憂慮すべきものがあります。
このような中、皆様方には、犯罪予防活動と厚生支援のみならず愛の図書の寄贈や地域活動への参加など、明るい社会づくりに積極的に取り組まれあらためて感謝申し上げます。
私も、保護司の経験から、保護司と厚生保護女性会は車の両輪であると思っております。それほどに更女の青少年達の社会厚生への活動にご活躍頂いており厚く御礼申し上げます。
行政と致しましても、安心して暮らせるまちづくりのため、関係機関と連携し犯罪のない明るい地域づくりに努めて参りますので、今後とも皆様方のお力添えを賜りますようお願い致します。
2 自治功労者表彰式並びに講演会
埼葛町村議会議長会主催によります、自治功労者表彰式並びに講演会が杉戸町生涯学習センタ-「カルスタすぎと」で開催されました。
自治功労者表彰といたしまして、町議会議員を10年以上在職した宮代町金子正志議員が表彰されました。金子議員には、この度のご栄誉をご祝福するとともに、宮代町はもとよりこの埼葛東部地域の発展に益々のご活躍とご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
講演会は、「東日本大震災を経験して」と題し福島県富岡町遠藤勝也町長によるものでした。なお、内容は貴重な体験に基づき、まず地震による被害状況ですが、屋根の損壊やブロック塀の倒壊が多数発生し、道路状況は陥没や寸断並びに下水道マンホ-ルは液状化現象により浮き上がるなど多数の被害でした。
しかし、津波による被害が甚大であり高さ10m~15mの津波により多くの生命と財産が失われ、町の生命線である重要施設はすべて破壊され農地は冠水と用排水路は損壊となりました。
原子力被害は、世界的にも類を見ない大規模な原子力災害となり、福島第一原子力発電所の震災発生後の初期対応の遅れが大災害を引き起こしその影響の大きさは計り知れないものとなりました。即座に、半径20㎞圏内は避難となり近隣の川内村へ、その後20~30㎞圏内の住民は屋内退避となり厳しさが募るばかりです。
安否確認は、時間とともにほぼ完了済。避難状況ですが、富岡町の当時の人口は15,827人であるのに対し、県内避難者10,352人、県外避難者5,398人となりました。
復興に向けた取り組み、ビジョンとしては、①減災・防災のまちづくり、②産業の再生と発展のまちづくり、③住みよい住環境のまちづくりであるとのことです。
当面の課題とその対応は、住民への情報提供と全国に広範囲に避難した住民への生活支援と行政サ-ビスの提供並びに県内仮設及び借上げ住宅入居者への支援、学校の開設、健康調査、除染作業です。
復興に向けた今後の課題としては、富岡町内の詳細なモニタリングです。空間・土壌の除染及び瓦礫の処分と公共施設並びに地震被害及び原子力災害による家屋の調査、電気・水道・下水道等のライフライン整備です。さらに、ごみ処理やし尿処理等生活を営むための環境整備と新たな産業及び雇用の確保、津波被害者等への仮設住宅の建設と町民の健康管理、保育所・幼稚園・小中学校の再会などを切々と訴えた講演でありました。
富岡遠藤町長の話だけをとらえて考えられることは、東日本大震災は、その被害が極めて甚大であり、広く我が国全体に及んでおり、未曾有の国難となりました。被災された方々の生活の再建や被災地域の再生、さらには、失われた活力を取り戻すことに、我が国は総力を挙げて、将来を見据えた復興へと取り組んでいかなければなりません。
3 白岡町消防団賀詞交換会と消防行政の近況
白岡町消防団賀詞交換会にお招き頂きました。消防団の蔦沢団長をはじめ役員の皆様には、平素から火災等の災害から住民の生命・身体・財産を守るという大変重要な任務を担って頂いており、深く敬意と感謝を申し上げます。
幸いにも当町においては、大きな被害もなく推移しているところであります。万が一大災害が発生した場合には、常備消防のみでは対応できるものではなく、地域防災の要であります皆様との連携や協力があって、被害を最小限にくい止めることが出来るものでございます。
私といたしましても、町民の皆様の生命と暮らしを守り安心で安全なまちづくりを進めてまいります。なお、今年度は第6分団の消防車両の更新も出来ました。また、24年度も必要な消防車両の更新にも力を注いでまいります。
また、広域消防につきましては、3市3町(久喜市、加須市、幸手市、白岡町、宮代町、杉戸町)の実現に努めてまいります。
さらに、消防分署の設置に関しましては、当町の世帯数と人口と面積を考慮致しますと二署体制が不可欠であります。このようなことから、現在、町消防署員が土地取得に関しまして地権者の皆様と最終的なお話し合いを行っておるところであります。地権者の皆様にとりましては、先祖代々の貴重な土地であることは十分承知しておりますが、誠に勝手で申し訳けありませんが、当町の安全安心なまちづくりを進めるうえで何としても必要な土地でありますので、どうぞ地権者の皆様にはご理解下さいますようお願い致します。