大晦日となりました。平成28年も本日をもって終了です。市民の皆様には、今年1年市政進展のためにご尽力頂き、心から感謝申し上げます。この一年間、市民皆様にとりましてどのような一年であったでしょうか。私として改めまして、この一年の様々なことを振り返ってみたいと思います。
まず、国政においては、18歳選挙権に関連する改正公職選挙法が施行され、7月には始めての国政選挙となる第24回参議院議員通常選挙が執行されました。自民・公明の連立与党は70議席を獲得し、安定政権を強く印象付けたと感じております。また、三重県・志摩市で開催された「伊勢志摩サミット」や、米国、オバマ大統領が現職の大統領として初めてとなる広島への訪問、ロシアのプ-チン大統領との日露首脳会談の開催、なお安倍首相は年末75年前に日米開戦の地となった真珠湾を訪れ、戦死者を慰霊するなど外交的にも話題が多い年でございました。
次に、国内経済に目を向けてみますと、まず日銀が、初めて導入した「マイナス金利政策」で始まった年でございました。また申年は、「申酉(さるとり)騒ぐ」との相場格言がありますが、イギリスのEU離脱を問う国民投票やアメリカ合衆国大統領選挙の結果など、海外の動向に大きく影響され、年間を通して株価が上下に激しく動くなど、まさに格言を地で行く波乱の1年であったと思います。
また、今年も多くの災害が発生しました。4月には熊本地震が発生、10月の鳥取中部地震、11月の福島県沖地震など、地震災害が多く発生した年でございました。当市におきましても自ら手を上げた2名の職員を現地に派遣し、熊本県御船町での災害復旧業務に従事するなど、できる限りの支援を致しました。昨今は、地震以外にも竜巻やゲリラ豪雨や大雪など、私達が今まで経験したことがない災害が身近で発生しております。災害はいつ発生するかは予測できません。およそ150棟が焼けた新潟県糸魚川市の大規模火災では、ケガをされた方はおりましてが幸いにも一人の犠牲者をだすことはありませんでした。これは、地域の皆さんが声を掛け合い避難をすることができたという、「市民の力」と「地域の力」のなせることであったと思います。
一方、8月には、ブラジル・リオデジャネイロで開かれた第31回夏季オリンピックで、日本人選手が12個の金メダルを含む史上最多41個のメダルを獲得し、人々に感動を与えてくました。2020年開催予定の東京オリンピックへの期待も高まる大会となりました。また、アメリカ・メジャ-リ-グ・マ-リンズのイチロ-選手が史上30人目のメジャ-リ-グ通算3,000本安打の達成や、テニスの錦織圭選手の活躍など、スポ-ツの世界においても日本人が大いに活躍、注目される一年でございました。また、学問の世界においても、大隅良典博士のノ-ベル生理学・医学賞の受賞のほか、埼玉県和光市の理化学研究所が113番元素の発見を認定され、元素名が「ニホニウム」と決定されました。
さて、当市のこの一年をふり返りますと、様々な出来事がございました。まず、1月には「女子栄養大学と連携協力に関する包括協定」を締結致しました。現在、新たな特産品づくりに向け女子栄養大学と市民の皆様が開発を進めております。
2月には、秋篠宮妃紀子殿下に白岡市をご訪問頂き、白岡市母子愛育会活動をご覧頂きました。なお、8月には藤井議長、白岡市母子愛育会会長とともに、赤坂御用地の秋篠宮邸にお伺いし、妃殿下に当市特産の「幸水」を献上致しました。妃殿下には大変喜んで頂き、梨の産地としての誉れとなったものでございます。また、同じく2月には、B&G海洋センタ-の大規模改修工事が終了し、現在開館から16年が経過し、延べ137万5,600人程の皆様にご利用頂いております。
3月には、白岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略など、重要な行政計画を策定しております。
4月には、ピノ保育園白岡、特別養護老人ホ-ム「ずいせん長寿村」が市内にオ-プンし、福祉の充実が図られたところです。
5月には、行政区長会及び久喜警察署と「白岡市犯罪情報の住民提供等に関する協定」を締結致しました。
6月には、金星探査機「あかつき」の周回軌道を計算した篠津中学校出身の廣瀬史子さんを講師に招き、文化講演会を開催致しました。
7月には、生涯学習施設の設計が完了し、10月から建設工事に着工致し年末には杭打ち工事が完了しました。
8月には、宮山団地へ向かう汚水幹線の工事に着工致しまして、今年度末の完了を目指しております。
そして、11月には、都市計画道路白岡宮代線の東北道東側の工事に着工致しました。生涯学習施設の建設にあわせ整備を進め、菁莪地区の皆様をはじめ生涯学習施設をご利用する皆様の利便性を向上してまいります。この他、各種事業も多数実施され、着実な進展を見ることができました。
また、11月20日に執行されました白岡市長選挙におきまして、市民の皆さんからご支援を賜り、私が引き続き3期目となる白岡市政を担うこととなりました。ここに、改めまして市民皆様に深く感謝を申し上げる次第であります。有難うございました。それと、この市長選挙を通じまして貴重な体験となったことがございます。それは、4年前の選挙の頃と比べ市民の皆様そして地域が大きく変化してきていることであります。
まず、地域の中心となる方々の世代交代が大きく進んでおります。そして、新たに白岡市民になられた方々が地域に溶け込み、積極的な活動をしております。市制施行から4年が経過し白岡町の頃に比べ、時代は着実にそしてスピ-ドを上げて進んでいることを肌で感じております。
第3代白岡市長に就任した今、多くの市民の皆様からお寄せ頂きました期待の大きさを実感する中で、全ての市民の皆様が白岡市で幸せに暮らし将来にわたり希望に満ち真に豊かさを実感できるものとするために、全力を傾注してまいります。また、今、ふるさと納税や企業の進出希望をはじめ、白岡市を知ろう知りたいという方が増えております。
そのためにも、先人たちが育んできた風土・自然環境や歴史・伝統を守りながら、引き続き厳しい行財政環境の中ではありますが、創意と工夫を凝らし議会議員のご指導、市民皆様と職員の皆さんの英知を結集して、まちづくりに取り組んで参ります。皆さんと力を合わせれば、乗り越えられない課題はないと確信をしております。市民皆様には、1年間大変ご指導、ご協力、ご理解を賜り有難うございました。皆様にはどうぞ健康に十分留意され、ご家族おそろいで明るい良い年をお迎えください。